調査出張(新潟県関川村)

栽培技術/露地野菜
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 8月に豪雨被害を受けた新潟県関川村に住む知人Hさん(サラリーマン時代の後輩)の畑の状況を勉強させていただくために、調査出張した。光合成のメグミと同じように露地栽培の作物を栽培している。H氏に教えていただいた栽培作物は長ねぎ、こんにゃく、サトイモ、自然薯、原木しいたけ、原木なめこ等。
 豪雨災害では、長ねぎ、サトイモ、こんにゃくの畑が池のように全面水没してしまったそうですが、水抜きなどの復旧作業を行い対応を実施したとのこと。その後、軟腐病など病害虫の予防を行うために防除に努めたが、「今はよく見えますが、畑の内部は病気で抜いたネギでスカスカの場所もあるんですよ。」と今までの苦労を教えていただいた。また、長ねぎの畝間の雑草対策について伺ったところ「最初は家内にも手伝ってもらって、手で抜いていた。その後、除草剤を使って抑制した。」とのこと。一見すると水害を受けたとは思えない、雑草のない綺麗な畑でしたが、苦労と工夫を重ねた結果だと思います。おそらく、水害がなければ、もっともっと素晴らしい畑になっていたと想像します。
 調査の目玉の自然薯の栽培ですが、葉が青々と繁り、栽培の順調さが伺えます。逆に樹勢が強すぎて、サポートのきゅうりネットが負けてしまう箇所も見受けられるとのこと。また、雑草抑制などの目的で白マルチを畑全面に張っている点などたくさんの工夫を教えていただきました。ここでは、肥料の部分も含めノウハウの部分も多いのでこれ以上の詳細は控えますが、沢山のノウハウと工夫が詰まった畑と感じました。
 原木なめこは少し離れた所有林のなかで、自然に近い形で栽培しているとのこと。原木しいたけはサルによる獣害を予防するために住居の周りで栽培しているとのことでした。
 獣害については、山が迫っている地域であることもあって、いのしし、タヌキ、サルなどの攻撃に対応すべく、電気柵で予防していて、幸い大きな被害にはあっていないということで、光合成のメグミが今年被害を受けたアライグマやハクビシンの被害は発生していないとのこと。