<南の畑:自家消費野菜の予定地>
3−4年前から妻が片手間で自家用野菜を栽培しているが、元々は長く耕作放棄されている元水田の畑。北も南もオリジンは一緒という認識で、やはり、地表から30-40cm位置に粘土層があるが天地返しはしていない。しかし、栽培するエリアの土の質は北の畑よりもふかふかで、作物の収穫実績も北の畑よりも優れている印象である。特に、ダイコンは北の畑と対照的に良好な生育であった。また、北の畑と異なり、南の畑には少量の牛糞堆肥を投入したが、作物の栽培中だったこともあり耕うんが不十分だった可能性もある。秋に投入したもみ殻も限定的だった。作物の生育も悪くはない。今回の南の畑の測定は、比較のための「良いデータ」の取得を目的と「より良くするにはどうするか?」という視点だった。簡易土壌分析も実施していない。
しかし、北の畑同様pHは予想値から大きくずれており予想外であった。ただし、全体的には良好で、唯一CEC(陽イオン交換容量)がやや少なめなので、チャンスをみて腐葉土などの堆肥を投入しようと思います。
簡易分析 | 土壌分析 | 目標 | 判定 | 自分のイメージ | |
pH | 6.5 | 7.7 | 6.0-6.5 | + | pHは適性だと考えていたが やや外れていた。 |
電気伝導度(EC) | N/A | 0.13 | 0.0-0.3 mS/cm | ± | 悪くはないが相対的に窒素 不足を示唆。 |
石灰(CaO) | N/A | 300 | 220-360 mg/100g | ± | 適性 |
苦土(MgO) | N/A | 53 | 30-50 mg/100g | + | やや多いが、これでOK. |
カリ(K2O) | NA | 77 | 25-40 mg/100g | + | 目標値の約2倍で過剰。 |
リン酸 | NA | 33 | 20-40 mg/100g | ± | 適性 |
CEC(推定) | N/A | 16 | 10-25 me | ± | CEC(陽イオン交換容量)は養分の キャパを示すようだ。適性。 |
塩基飽和度 | N/A | 130 | 71-86 % | ++ | 目標値の2倍弱で過剰。塩基飽和度 は養分の充填度を示す=過栄養状態 |
石灰/苦土比 | N/A | 4.2 | 7-10 | — | 苦土が過剰である。 |
苦土/カリ比 | N/A | 0.4 | 1-2 | — | カリが過剰である。 |
<コメント>
可給窒素は「地力」と読み替えます。「地力」がやや弱いので良質な堆肥を投入してください。
<総合所見>
土づくりに良質な堆肥を投入しましょう。
北の畑 南の畑