「で、何の役に立つの?」の考察

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 知り合いのYoutuberのユーモリさんを見ていたら「で、何の役に立つの?」という面白いテーマだった。サラリーマン時代に新規事業や事業開発の時に何回も浴びせられたし、逆に他のテーマに浴びせたことも多かったと思います。私はユーモリさんの視点から、もう一歩私なりに踏み込んで考えてみました。で、改めて考えさせられました。
 

1「役に立つ」は過去に価値が既に決まっているものに対して、どうか?と言う評価だろう。
2 現代はVUCAの時代だ。日本は坂の上の雲の中で、過去の価値は意味をなさない。(元東大総長 小宮山宏氏)
3 つまり、「役に立つの?」と言う質問自体に価値がない。
4 時間軸を考えてみる。「(今は価値が決まらず)役には立たないが、未来には新しい価値を生み出す可能性があると言う点で役に立つ」これは、リベラルアーツの必要性の議論の時に時々出てくる話。
5「役に立つ」かどうかは、やって見て結果が出るまでに時間がかかる。実際には試行錯誤的。
6 もう一つ「役に立つ」かどうか?その成果に対して、周囲の評価が定まらないと役に立つかが決まらない側面がある。
7これが、「(今)役に立つか?」と問う人の自らの限界を示している。
8 質問者が自分の過去の価値観に縛られて、新しい発想に基づく新しい価値観を創造出来ないのはこういう原因が一つあるではないか?と思い至った次第。
9つまり、「役に立つか?」と問う人は、知らず知らずのうちに(過去の)自分の価値観を基準に評価・判断している。それでは(そう言う人には)、新しい価値を創造する事は出来ない。
10 まとめると、 「VUCAの時代、パラダイムがシフトする。『役に立つか?』という古い価値観の延長線には新しい価値は、生まれない」。