10年に一度の寒波の影響 ニホンミツバチ

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 1月25日(火)は10年に一度の大寒波ということで、各地で被害が出たところもあるようだ。私にとっては、光合成のメグミのニホンミツバチも越冬が成功するか「ここ一番」の勝負どころ。今までの対策が十分かどうかの結果が出るはずだ。

 2023年1月の温度のサマリーと推移グラフを示す。

MAXMIN 平均ばらつき
蜂球近辺23.710.3 16.8 3.0
段ボール箱内19.1-0.6 9.1 4.3
防風小屋内22.1 -7.1
1/26 6:00am-7:15am
5.45.9
2023年1月のニホンミツバチ巣箱周辺の環境温度サマリー
2023年1月のニホンミツバチ巣箱周辺の環境温度推移

<結果>

  • 最低温度は大寒波日で、観測地点の防風小屋内で1/26早朝で7.1℃2時間継続
  • 冷えのメカニズムは放射冷却現象が主で(風無し)防風小屋はあまり効かない
  • 逆に1/24から25にかけて吹き荒れたニュースになるほどの強風にもかかわらず、防風小屋の最低温度は0℃〜-3℃付近とそれほど下がっていないことから、防風小屋の有効性が証明された(と思います)。
  • この時の巣箱内の蜂球温度はやはり一番低く10.3℃で2時間程度の時間遅れあり
  • 段ボール箱+コモの防寒は6.5℃程度で意外に効果あり。放射冷却にも有効
  • 最低温度後の蜂球直近の温度上昇が他の低温→高温のカーブと同程度の傾きであること。また、復帰した温度が13℃程度であることから、(発熱に寄与する)生存する蜂数及びエネルギー源の蜜はまだ十分であると判断できる。
  • しかし、その後気温が上がらずミツバチたちは巣箱から出てきておりません
  • ちなみに、2番目に寒かったのは1/12で防風小屋内で-5℃を記録した。
  • この日も朝方は晴天で北風は強くはなく、放射冷却現象で気温が下がったもの。
  • この時は、気温の上昇とともに元気よく飛び立つニホンミツバチが観測された
この冬2番目に寒かった2023/01/12のPM気温上昇で活気をとりもどす巣箱の様子