蜂児出しについての考察(長文)

ニホンミツバチ
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 ニホンミツバチの入居は2022年9月27日だった。天気は快晴で風もなく夏を思わせる気候であった。最高気温28℃ 最低温度19.1℃。その後、直射日光(西日)が巣箱に当たる時間帯があるので、3-4m移動した(10/1)。ここで、ニホンミツバチがしばらく騒ぐ。これは移動しすぎが原因で、毎日30cm程度少しづつずらすべきだという。移動のあとは逆にシーンとしてしまって、逃亡と誤解してガッカリしました。しかし、翌日にはリカバリー。ホッと胸を撫で下ろしました。
 10/5-7には一気に気温がさがり、ミツバチの姿は確認できず。心配になってワイヤレス温度計の設置を思いつく。現役時代に隣の部署でやってたのを思い出した。翌日の10/8には逆に急に気温が上昇し、巣箱の中が蒸し風呂になっているんじゃないの?と心配になり、そもそも、1週間経ったけどニホンミツバチはいついているのかな?花粉は運び込んでいるようだ。でも、巣箱を開けるのは、こないだの移動の失敗に懲りてできないしなぁ。と悩んでいたら、最近はファイバースコープもナン百万もせずに1万円以下で買えることがわかり、これ使えるじゃん!発注。そうしている間に、今度は気温が急降下、温湿度計の巣箱内のデータが温度はまあいいのですが、湿度が90%以上で露点も越えている状態で心配になりました。午後になって、気温が上がってくるとニホンミツバチの活性は戻ってきた。10/17には動画の最初に「ハチが何かを抱えたまま落下する映像を確認」、何が起こったのか全くわからない。しかし、10/18には巣箱の周囲にクリーム色のペースト状の異物多数となり、ユーザフォーラムの「ミツバチQ&A」に聞いてみる。すると、複数名から「蜂児出し」という、死んでしまったサナギを巣内から出す作業だという、「こりゃ大事件!」となりました。対策としては「原因系は多岐にわたるので、一つ一つ潰すしかない」とのアドバイスがあり、これらが翌日のファイバースコープによる巣箱内の観察につながります。ファイバースコープ観察に先立って、クリーム異物をよく見てみるとハチの形をしたサナギだと言うことがわかりました。実際に巣内を見てみると、巣は思っていたより結構大きくて驚きました。ニホンミツバチの群れも500匹程度はいるなと感じ(後日そんな少ないはずがないとの指摘あり)また、死亡数と現在のミツバチ人口を考慮働きバチ寿命30日、孵化期間21日と考えると、自然消滅の危機かもなど、心配しました。みなさんから想定原因を色々頂いたのですが、優先順位をつけて原因調査、対応をしようと考え、10/19に巣が大きくなってきたのと、除湿剤+ハッカ(スムシ対策)を行うために2段継箱しました。その後、巣箱内の温度は変わらず、湿度は5%ぐらい改善し、蜂児出し現象は無くなりました
 現在の課題は、巣箱内の温度のより正確な測定(空箱と環境の測定値との比較)とファイバースコープによるニホンミツバチ群の把握です。
 実際にニホンミツバチが入居してみると巣箱自体に色々問題点が見つかるが、実際に自分が作るためには「良いお手本」が必要ということで、週末養蜂から入手。現在はワイヤレス温湿度計も納品され、空箱として利用しています。