「調べて書く」ということ

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 雨の土曜日、今週、会社での良い出来事を書いておこうと思います。(光合成のチカラは副業)

 立花隆の著書『二十歳のころ』という本を読んで、1998年当時に自分の仕事も「『調べて書く』のが商売だよな」と思ったことが思い出される。今もそれは変わらない。

 最近、白血球の細胞内部の構造について調査を行っている。しかし、ネットには山のようにイラストがUPされているが、肝心の「何が、どのくらいの大きさで、何個」という構造を具体的に示す情報を見つけられなかった。個々の細胞小器官の詳細な研究やタンパク質、脂質、水分などの化学的成分データはあるのに本当に不思議。学校の先生や研究者に聞いても「聞いたことがない」とか「多種多様だから意味がない」という。

 しかし、おかしいではないか。

 白血球のなかの例えば好中球は大きさは12−15μmと決まっており、そして化学的成分が決まっていたなら、どうして物理的なプロパティーだけが「多種多様」なのか?自分は諦めが悪いほうなので、「じゃ、ヒトの別の細胞はどうなの?」という切り口で調べてみた。(アドバイスを頂いた東松山在住のM.K.さん、ありがとうございます)こちらは、どうもありそうな手応えで半日掛りで、『理科総合のための生命科学 第5版』(4,180円)にたどり着いた。amazonで買おうかなと悩んでいる時に、「よく一緒に購入されている商品」に『Essential 細胞生物学 原書第4版』が出ているではないか!これは、たしかXX君の本棚にあったな、お借りして、、、、

ビンゴ!

 同書に肝細胞の体積比の図表が乗っていました。白血球(好中球)の大きさと肝細胞の大きさはほぼ同サイズであり、内容物はほぼ同じだから、このデータは突破口になりそうだと考えた次第。